朗読ボランティア 「杜の音通信」 (H30年4月号)
平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
4月は、以下の4作品を朗読しました。
① 木村 裕一 :作 「あるはれたひに」
② 長谷川 義史 :作 「おかあちゃんがつくったる」
③ 阿川 佐和子 :作 「無意識過剰」 より 「忘却新たなり」
④ 向田 邦子 :作 「霊長類ヒト科動物図鑑」 より 「脱いだ」
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① 木村 裕一 :作 「あるはれたひに」 (朗読:野呂 光江さん)
「あらしのよるに」 のシリーズ第2段。
あらしのよるに知り合った 「ヤギ」 と 「オオカミ」
あした会おうと約束しますが、お互いに 「ヤギ」 と 「オオカミ」 だということを知りません。
「ヤギ」 と 「オオカミ」 が出会ったら、いったいどうなるの......?
ごちそうなんだけど・・・おともだち・・・「友情」 は 「食欲」 に勝てるのだろうか?
ハラハラドキドキの展開。
今回は野呂さんが、オオカミとヤギの声をうまく使い分けて、楽しく読んでくれました。
杜の音の皆さんも、声を上げて笑って下さいました。
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② 長谷川 義史 :作 「おかあちゃんがつくったる」 (朗読:八幡 靖子さん)
長谷川義史さんの自伝的絵本 『てんごくのおとうちゃん』 のつづきのお話。
ぼくとねえちゃんのために頑張る 「おかあちゃん」 の姿が、ユーモアたっぷりに描かれています。
ぼくは小学3年生。ぼくとねえちゃんとおかあちゃんの3人暮らし。
おとうちゃんが亡くなって、ひとりで頑張るおかあちゃん。おかあちゃんは何でも「ミシン」 で作ってしまう。
「おかあちゃん」 って、いつも元気で前向きで朗らかで、子どものことを何よりもいつも一番に考えてくれる。
でもその 「おかあちゃん」 の愛情に、ちょっと困ったなあと思うことも、子どもにはあるんやね。
明るくて、優しくて、たくましいおかあちゃんが繰り広げる、笑って、じんとして、また笑える、
そんなあたたかいお話を、今回は八幡さんがお得意の関西弁で語ってくれました。
杜の音の皆さんも、「おかあちゃん」 におおいに笑い、明るい笑顔が広がっていました。
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③ 阿川 佐和子 :作 「無意識過剰」 より 「忘却新たなり」 (朗読:蓬田 則子さん)
バッグじゃなくて紙袋、出されたおしぼりで顔を拭き、ハッと気づけば仁王立ち。
年々進むオジサン度に加え、人の名前が出てこない、さらには、洗顔フォームと歯磨きを間違える...。
激しさを増すボケ具合に老後の心配を始めながらも、日々の発見と喜びに胸躍らせる、爽快エッセイ集。
表紙のイラスト(和田誠)は、両手に紙袋をぶら下げた姿。
こんな感じで、とにかく自分の恥ずかしいところを、なにもここまで書かなくてもと思うくらい
恥ずかしげもなく書き綴り、堂々をさらけ出す。
今回は蓬田さんが 「ほとんど自分のことです!」 と言いながら、楽しく読んでくれました。
杜の音の皆さんも 「わかる!わかる!」 と、頷きながら聞いて下さいました。
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④ 向田 邦子 :作 「霊長類ヒト科動物図鑑」 より 「脱いだ」 (朗読:長野 淳子)
「漬物は二切れ」 「お刺身は七五三」 「夜、爪を切ると親の死に目に会えない」
向田さんの身近にあった 「言い伝えのお話」 です。
「霊柩車と道ですれ違う時は、両手の親指を隠さないと親の死に目に会えなくなる」
そんなことを聞いたことがあります。本当かなあと思いながらも、私はやはり親指を隠しています。
ある日霊柩車とすれ違って、隣にいた人が同じことをしているのに気が付いて、お互いに笑ったことがありましたが。
あれにはいったい、どういういわれがあるのでしょうか?
向田さんのエッセイは、現代にも 「あるある!」 と思えてしまう日常のエピソードや、鋭い意見があって、
古臭さを全く感ずることなく楽しんで読むことが出来ます。
杜の音の皆さんは、向田さんと同世代の方が多いので、いつも熱心に耳を傾けて下さいます。
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読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」 「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。
当日の詳しい模様は、こちらをご覧ください。
http://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/-304.html
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