「緑水庵のお茶会で小品を朗読しました」 (早坂ふく子)
早坂ふく子 [posted:2013.05.31]
5月26日㈰ 仙台市内の緑水庵で 「お茶とお琴の会」 を開きました。
青葉区片平のにある 「緑水庵」 は、四季を彩る樹々に囲まれ、古風な佇まいを見せています。
母屋の建物は、明治32年創建と歴史を刻んでおり、そこだけ時の流れがゆっくりに感じます。
お点前に続いて、季節の花 「かきつばた」 にちなんだ小品を朗読しました。
あれのみや かく恋すらむ かきつばた につらふ妹は 如何にかあるらむ (詠み人知らず)
私だけがこのように激しく恋しているのだろうか
かきつばたのように美しいあなたは、いったいどうなのだろうか・・・・・という意味で
やはり 「かきつばた」 は、美人の形容詞として用いられていたようです。
お客様がすぐ傍にいらっしゃる空間で、お一人お一人に語りかけるように読む朗読は
お客様との一体感を強く感じました。
お琴は、生田流筝曲 彩葉会 神保歌寿葉社中の皆様に、ご披露頂きました。
美しい若葉に囲まれたお茶室に響くお琴の音は、ひときわ心に沁みました。
全員の方が、緑水庵のお茶室に居るべくして居らっしゃるといった感じで
新緑の中に、趣深く溶け込んでいらっしゃいました。
お越し頂いた皆様に楽しんで頂くことが、私にとって一番嬉しいことです!
「お茶会には行きたいけれどお作法が~」 と思っていらっしゃる方に
お茶をもっと楽しんでいただけるように、これからも折にふれてお茶会を開いていきたいと思っています。