朗読ボランティア 「杜の音通信」 (5月号)
昨年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
5月は、「泣いた赤鬼」 と 「ニングルの森」 そして 「ぜつぼうの濁点」 を読みました。
① 浜田廣介 作 「泣いた赤鬼」
おなじみの童話 「泣いた赤鬼」
今回は、田中憲子さんが初の 「一人読み」 に挑戦しました。
皆さんよく御存じの作品ということもあって、とても楽しそうに聞いて下さり
初めはちょっぴり緊張気味だった田中さんも、ご本人らしさを発揮してくれました。
② 倉本聡 作 「ニングルの森」 より 「土地」
この作品は、ドラマ 「北の国から」 などの脚本でおなじみの、倉本聡さんが書いた童話で、
主人公は、山奥にそっと棲んでいる、体長わずか十数センチの先住民 「ニングル」
その 「ニングル」 の目を通して見た、「人間社会」 の様子が描かれたもので、
杜の音ではシリーズでお届けしています。
今回は 「人間」 が所有する 「土地」 について 「ニングル」 たちがぶつける素朴な疑問を
長老・ニングルA・ニングルB・地の文を、4人で読み分けました。
倉本聡さんは、この作品の 「あとがき」 の中で、次のように書いています。
色んなところで色んな人にきかれました。
「ニングルって本当にいるンですか?」
その都度僕はいつも困惑し、なんて答えようかと瞬間迷い、結局正直に答えてしまうのです。
「います」 と。
「ニングル」 は、きっと今でも山奥に棲んでいる・・・と思います。
③ 原田宗典 作 「ぜつぼうの濁点」
「昔むかしあるところに、言葉の世界がありまして、
その真ん中におだやかな、ひらがなの国がありました。」
こんな書き出しで始まるこの物語は、「ぜつぼう」 という言葉に付いていた 「濁点」 が
新たな主を求めて旅をするという、ひらがなの国でおきたふしぎなお話です。
作品の面白さもさることながら、柚木沙弥郎さんの絵がとてもステキなので、
今回は、八幡さんが絵本を皆さんに見せ、長野が朗読する形をとりました。
耳で聞くだけでなく、目で見ることで、より楽しんで頂けたようです。
毎回、作品選びに始まって、登場人物の配役やBGMなど、
「読む人」 も 「聞く人」 もお互いに楽しめるように、工夫していますが
読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」
「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。
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