尺八の演奏会で 司会を務めました!!

6月7日㈰、仙台市広瀬文化センターで 尺八の演奏会の司会をさせて頂きました。


琴古流尺八 宗家竹友社 宮城竹友会 定例演奏会 「ゆかた会」


竹友会 チラシ.JPG


宮城竹友会代表三塚竹幽先生から 「ホームページを見て」 と、司会の依頼を頂いたのは
ゴールデンウイークが明けてすぐのことでした。


今年の3月に東京で開催された、NPO日本朗読文化協会の 『チャリティー朗読会』 で、
宮城道夫の直弟子である安藤政輝氏の 「箏の演奏」 と、朗読協会の講師による 「朗読」 との競演、
「宮城道夫の世界」 をお手伝いさせて頂き、その時感じた 「古典邦楽」 の奥深さに惹かれ、
喜んで司会をお引き受けしました。


当日11時からの演奏会は、
宮城竹友会の会員による尺八の演奏、琴古流本曲 「吾妻の曲」 でスタート。


竹友会④.jpg


この曲は、九州・博多の虚無僧寺 「一朝軒」 に伝承された曲で、
情緒的な旋律のため、虚無僧の修行の曲にはふさわしくないと考えられ、
修行の時間帯である午前中に吹くことを、禁じられてきたそうです。


また 「吾妻」 とは 「我が妻」 という意味とも言われ、
何らかの事情で虚無僧になった者が、「東国」 に残してきた
愛しい人や家族を想って吹いた、とも言われている曲です。


「ゆかた会」 の名の通り、55名全員が 揃いの浴衣を着ての演奏は、それは壮観なものでした。


そのあとは、「尺八」 の演奏に、山田流・生田流社中皆さんの 「筝」 と 「地唄」 も加わり
目にも艶やかな演奏が、次々と繰り広げられました。


竹友会⑤.jpg


また、初心者の皆さんによる 「唱歌曲」 では、おなじみの「ふるさと」 「浜千鳥」 「埴生の宿」 を
尺八の演奏に合わせて、会場の皆さんと合唱しました。


竹友会⑥.jpg

今回、曲の紹介は、全てカゲアナでしましたが、

● 古今集の和歌を歌詞にした 「千鳥の曲」
● 源氏物語の 「夕顔の巻」 を題材にした 「夕顔」
● 平家物語の 「小督の巻」 を題材にした 「嵯峨の秋」
● 謡曲 「殺生石」 から作詞された 「那須野」
● 源氏物語の宇治十帖の 「浮舟」 を題材にした 「新浮舟」
● 御伽草子の 「松風村雨」 を題材にした 「狭莚」

など、どの曲も歴史に深く根差したものばかりで、中には 「朗読作品」 として耳にした作品もあり、
古典文化の奥深さを改めて強く感じました。

竹友会⑧.jpg


演奏会終了後、出演者の方から、

「長野さんは、音楽をなさっていたことがありますね」 と聞かれ
「小学校1年から高校3年までピアノを、高校3年間はマンドリンをしていました」 と答えると
「なるほど、それを聞いて納得しました」 といわれ、

★ 「曲紹介の間とテンポがとても良かった」
★ 「曲に合った雰囲気のカゲアナで、演奏に気持ちよく入っていくことができた」
★ 「次回も是非お願いしたい」

という、司会冥利に尽きる感想を頂きました。


竹友会⑨.jpg


会代表の三塚竹幽先生、そして担当して下さった平賀颯幽先生小野寺岳幽先生
この度は、本当にお世話になりました。


竹友会②.jpg


日本の文化に深く根差した 「古典邦楽」 に触れることができた今回の演奏会は
私にとって、ひと際 印象深いものになりました。


こうした機会を頂けましたことに、心から感謝いたします。
「また司会を」 とお声掛け頂けるように、これからも精進していきたいと思います。