宮城いきいき学園 卒業式で 記念講演を行いました。
先日 「 宮城いきいき学園 平成２９年度 卒業式 」 で、記念講演をさせて頂きました。
場所は、宮城県庁 ２階講堂。参加して下さったのは、卒業生・在校生・先生方合わせて３３８名。
「宮城いきいき学園」 は、宮城県社会福祉協議会が主催する学園で、
高齢者の学習ニーズに応えるための学習の場の提供を通して、生きがいと健康づくりを図るとともに、
地域社会の発展に寄与できる高齢者のリーダーとなる人材の育成と、
社会貢献活動への参加を目的に運営されています。
平成３年に仙南校を開校後、大崎・石巻・気仙沼（本吉）・登米（栗原）に順次開校し現在５校で、
学習やスポーツ・文化活動を通して仲間とのふれあいを深め、充実した学園生活が行われています。
応募資格は、宮城県内に在住するおおむね60歳以上の方で、
健康で学習意欲があり、２年間継続して受講可能な方。
学習日は月1～2回（1日4時間）で、1学年の学習回数は22回。2年間44回で卒業。
学習内容は、一般教養・健康・福祉・地域活動等で、 その他、パソコン・民謡・社交ダンス・カメラ・
太極拳・天文・茶道・詩吟・調理・俳句・コーラスなどのクラブ活動や、
文化祭・施設見学・修学旅行も実施しています。
（詳しくはこちら http://www.miyagi-sfk.net/elderly/full-of-life/node_518）
卒業式後の講演は、『言葉を心の窓にして～生きた言葉でいきいきと～』 と題して、
日頃から 「生きた言葉」 を使って、生き生きと生きていきましょう！！ というお話をしました。
まずは、新聞に掲載された 脚本家・倉本聰さんのメッセージ
「６０歳の若者たちへ」 の朗読からスタート。
「大切なのは、この先をどう生きるかということ。
自分は何に喜びを感じるかを識ることこそが、次の生き方に繋がっていくのではないか」
８２歳の今もなお、活力あふれる日々を過ごす 倉本聰さんからのメッセージは、
成熟した大人世代への、応援歌のように感じました。
続いては、
● ついに言ってしまった言葉 「今の若いもんは」
●「生活習慣」 と 「言葉」
●「丸い卵も切りようで四角～たかが言葉 されど言葉」
● 羽生結弦選手にみる 「アスリートの言葉」
●「言葉は言霊」 「言霊信仰」 にみる 「言葉の力」
● 震災の時に、９日振りに助かった 「祖母とお孫さんの話」
● 今年９０歳になる 「母の言葉」 など、
様々なシーンでの 「生きた言葉」 について、お話しました。
そして、講演会のフィナーレは、
矢野 竜広 作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」 という詩を、
全員で声を合わせて読みました
「太陽がのぼること～」 で始まるこの詩は、
「当たり前に思えてしまうこと その一つ一つが 本当は奇跡」 という内容で、
ステージ・アップの朗読会や、朗読ボランティアなどでいつも最後に、参加者全員で読んでいる詩です。
2011年のあの震災を経験した私たちにとって、いつ読んでも胸に迫るものがあります。
参加者全員と声を合わせて読んだ時、全員の心が一つになったように思いました。
中には、目頭をそっと押さえる方もいらっしゃいました。
さすがに強い好奇心と向上心を持つ皆さんだけあって、講演中の言い間違いを優しく訂正して下さるなど、
本当に熱心に参加して下さって、あっという間の1時間でした。
後日、お世話を頂いた担当の先生から、以下のような感想を頂きました。
長野先生、この度は 「宮城いきいき学園」 の卒業式において、記念講演をありがとうございました。
卒業生及び各教授から 「お話の内容がわかりやすくてとてもよかった」 との評価をいただきました。
講演会の結びに出された 「皆さんにとって生きた言葉は何ですか？」 という宿題ですが、
私の 「生きた言葉」 は、英国前首相サッチャー氏の言葉です。
「考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となる」
「言葉の力」 は、本当に偉大ですね。
宮城いきいき学園の皆さん、そして先生方、ありがとうございました。
「生きた言葉｣ を使うと 「考え方」 がプラスに変わります。
「考え方」 がプラスに変わると 「行動」 がプラスに変わります。
「行動」 がプラスに変わると 「結果」 がプラスに変わります。
「生きた言葉」 を日頃から使って、毎日をいきいきとお過ごしください！！