朗読ボランティアのご報告
「朗読ボランティア」として、初めて震災復興イベントに参加したのは、
昨年10月に岩沼で開催された「岩沼 たけくま祭り」でした。
被災地とステージ・アップを繋げて下さったのは、岩沼で復興支援活動をしている
NPO団体「絆kizuna岩沼」代表の伊東寛志さんでした。
このイベントには、私が会員になっている、NPO日本朗読文化協会の理事長をはじめ
協会のメンバー3人が東京から参加してくれました。
当日の模様が、NPO日本朗読文化協会の「朗読ニュース」(2012年春号)に
掲載されましたので、どうぞご覧ください。
現在は、岩沼の里の杜仮設住宅と、南東北病院の通所リハビリセンターへ
それぞれ月1回のペースで、朗読ボランティアに伺わせていただいています。
里の杜仮設住宅では、高齢者ホーム「ひなたぼっこ」が開催する、
みんなのおしゃべりサロン「お茶っこ」に参加し、仮設住宅にお住いの皆さんと一緒に、
集会所で手作りの昼食を頂いた後、40分ぐらい朗読。
南東北病院の通所リハビリセンターでは、ご自宅からリハビリに通っている皆さんの
リハビリが終わった後、談話室で1時間ほど朗読をしています。
これまで朗読した作品は ・小野和子さんの童話「ゆめのゆめのサーカス」
・安房直子さんの童話「きつねの窓」
・倉本 聡さんの童話「ニングルの森」
・向田邦子さんのエッセイ「お辞儀」「身体髪膚」
・夫婦間の手紙「60歳のラブレター」
などで、作者や作品の紹介をはじめ、世間話などを織り込みながらお話しますが
いずれの会場でも毎回20名ほどの方々が、笑顔で頷きながら、時には涙を流しながら
皆さんとても熱心に耳を傾けて下さいます。
2月から、ステージ・アップのメンバーも加わって、ひとつの作品を読み分けしたり
CDの音楽にのせて読んだりと、朗読の幅も広がってきています。
朗読の後「物語の中に出てくる人の表情が見えるようだった」「景色が目に浮かんだよ」
「毎回楽しみにしてるよ」「また来てね」と声を掛けて頂き、嬉しい限りです。
「朗読で元気になってほしい」と思う私の方が、皆さんから「頑張っていこうね!!」と
励まされ、胸があつくなります。
震災から早くも1年が経ちますが、これからが「心のケア」が一層必要なときと言われます。
これからも、私たちにできることとして「朗読ボランティア」を続けていきたいと思っています。
総合南東北病院での朗読ボランティアの模様が
「総合南東北病院 トピック&ニュース」(2012年1月24日更新)に
掲載されましたので、どうぞご覧ください。