朗読ボランティア 「杜の音」 通信 (H28年 8月号)
平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
8月は、以下の5作品を朗読しました。
① 「日本昔話百選」 より 「黄金の瓜」
② 「落語絵本」 より 「じゅげむ」
③ LEE 作 「ヨクネルとひな」
④ 向田 邦子 作 「父の詫び状」 より 「お八つの時間」
⑤ 矢野 竜広 作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」
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① 「日本昔話百選」 より 「黄金の瓜」 (朗読:三浦 由子さん)
この作品は、おならをしたために奥方の座を追われた、母の過去を知った息子が、
殿様の屋敷に黄金の瓜の種を売りに行き、「屁をひらぬ者がまかねば実はならぬ」 と言って、
「世の中に屁をひらぬ人間があるか」 と殿様に言わせ、みごと母は奥方の座に戻り、自分は跡取りになる・・・・・という物語で、
全国各地から聞き集めた「昔話」 を 「より原話に忠実に」 という観点から、新潟佐渡の 「方言」 で豊かに表現されています。
今回、杜の音初参加の 三浦由子さんが、
子どもの声・母親の声・お殿様の声を使い分けて、越後の方言にチャレンジしてくれました。
(三浦さんの感想はこちら)http://www.stage-up.info/contents/cat9/post-76.html
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② 「落語絵本」 より 「じゅげむ」 (朗読:佐藤 稔さん)
生まれた子供にめでたい名前を付けようとして、お寺の和尚さんの所へ相談に行った父親が、
和尚さんから教えてもらったおめでたい言葉を、全て並べて子供の名前にしてしまう。
すくすく育って腕白小僧になった子供が、近所の子供とけんかをし、殴られた子供が父親のところに言いつけに来るが、
やり取りの中で長い名前が繰り返されるうちに、こぶが引っ込んでしまった、というサゲが付く、おなじみの落語話。
今回は、杜の音初参加の佐藤さんが、寿限無の名前を紙に書きだして、聞き手の皆さんにも一緒に読んで頂きました。
(佐藤稔さんの感想はこちら)http://www.stage-up.info/contents/cat9/post-77.html
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③ LEE 作 「ヨクネルとひな」 (朗読:田中 憲子さん)
ひなちゃんのおうちに、やせっぽちのこねこがやってきました。
のらねこのおかあさんがつれてきたのです。
やさしくふいてあげると、おおきな青いめがあらわれました。
「わあ...きれいな め」 ひなちゃんが、こねこをそうっとだいてみると......。
読むたびに、あたたかい気もちにつつまれる作品。
今回は、猫が大好きな田中さんが、「ひなちゃん」 と 「ヨクネル」 の声を可愛いらしく朗読してくれました。
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④ 向田 邦子 作 「父の詫び状」 より 「お八つの時間」 (朗読:長野 淳子)
「お前はボールとウエハスで大きくなったんだよ」
「ボール」 は 「卵ボーロ」 のこと。「ウエハス」 は 「ウエハース」 のこと。
向田邦子さんの、子供のころの 「お八つ」 のお話です。
向田さんは、子供の頃、変り玉を舐めながら、どこでどう模様が変わるのか気になってたまらず、
鏡を見ながら舐めたことがあるそうです。
「小さい頃の習慣や思い出は、ある時何かのきっかけで、ねずみ花火のようにはじける」 と
向田さんは言っていますが、本当にその通りだと思います。
読み終わった後、お客様から 「小さい頃のことを思い出しました」
「向田さんの作品は、いつ聞いてもジーンときますね」 という感想を頂きました。
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⑤ 矢野 竜広 作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」 (朗読:全員で)
「太陽がのぼること」 で始まるこの詩は、
「当たり前に思えてしまうこと その一つ一つが 本当は奇跡」 という内容で、
ステージ・アップの朗読会でいつも最後に、参加者全員で読んでいる詩です。
「杜の音」 でも、いつも結びに全員で、音楽にのせて読みます。
「この詩のコピーを部屋の壁に貼っています」 という方もいて、
「毎回この詩を朗読するのが楽しみです」 とおっしゃって下さいました。
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毎回、作品選びに始まって、登場人物の配役やBGMなど、
「読む人」 も 「聞く人」 もお互いに楽しめるように、工夫していますが
読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」
「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。
●佐藤さんの感想 http://www.stage-up.info/contents/cat9/post-77.html
●三浦さんの感想 http://www.stage-up.info/contents/cat9/post-76.html
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