「女性のための朗読会」~言葉の力で心をひとつに~ (小笠原清子)

  
Kiyoko [posted:2021.01.20]

DSC_1092.jpg2.jpg


2020年12月15日 ㈬ 多賀城市文化センター 小ホールにおいて
宮城県シルバー人材センター連合会 主催の 「女性のための朗読会」 が開催されました。


IMG_4552.jpg1.jpg


当日はこの冬一番の寒さとなり、一面の 雪景色 に驚きました。


IMG_4574.jpg1.jpg


雪の中、お越しいただきました皆様、そして、宮城県シルバー人材センター連合会の皆様、
それぞれの担当スタッフの方々に大変お世話になりました。ありがとうございました。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


私はいつも長野先生から、「作品とのご縁」 をいただいていると思っています。
長野先生からいただく 「作品との出逢い」 は、たいへん貴重です。


今回いただきましたご縁は、

★ 『君へ。つたえたい気持ち三十七話』 より、田口ランディ 作 「モーニング・コール」


君へ。-thumb-280x398-4627.jpg


「モーニング・コール」 は、「コミュニケーション」 をテーマにした作品で、
2019年のステージ・アップの朗読会に続き、二度目の朗読となりました。


親しみのある作品で、引き続き愛情をもって稽古に励みましたが、
1回目よりブラッシュアップしなければ・・・と思えば思うほど、空回りしているように感じてしまい、
なかなか思うように朗読できずにいました。


DSC_2170.jpg1.jpg


そんな私に、長野先生は、作品の持つ表情から、人物像、情景、文章には書かれていないその先の想像力・・・
つまり、奥行き を感じさせる読みのアドバイスとヒントで、「モーニング・コール」 の世界を紐解きご指導くださいました。


IMG_4594.jpg1.jpg


そして、物語をしっかり自分の心にとめ、文章を自分の言葉で表現できるよう読み込んでいくうちに
「モーニング・コール」 の主人公の男性の 「心情」 と、自然な声の 「表情」 をつかめたような
それまでの私の力の入り過ぎた 「モーニング・コール」 から、物語の本当の彼の 「心の声」 に近づくことができたように思えたのです。


IMG_4593.jpg1.jpg


すると、次の稽古で長野先生とメンバーから
「今日のモーニング・コールはこれまでとちがうね、変わったね!」 という言葉をもらいました。
長野先生とメンバーからの温かい言葉の力により、私は一歩前進できたような気がしました。
「言葉の力」 を実感できた瞬間でした。


この温かい気持ちを保ちつつ、もう一つの作品を朗読していきますと、なぜかこちらの作品までイキイキとしてくるのです。
気持ちが前向きになると、声にも、心にも、見えないパワーがわいてくるようでした。


★ 「アイウエオの陰謀」 より 「人体の言い分」


アイウエオの陰謀.jpeg


こちらの作品も以前、「ライブリーディング・ブーケ」 で上演されたもので、親しみを持って稽古にのぞみました。
というのも、私の中では 「憧れの作品」 たちだったからなのです。


IMG_4602.jpg1.jpg


以前 「人体の言い分」 を朗読された、ステージ・アップの朗読メンバーの皆さんの、ユーモアあふれる表現と、
メンバーのお人柄もあいまって、物語の中にぐいぐい引き込まれる空気感が大好きでしたので、
今回、私もその一員になれるのが大変光栄なことでしたし、楽しく朗読することができました。


IMG_4617.jpg1.jpg


私にとって 「朗読」 は、作品を通して 「言葉の持つ力」 を実感できる術であり、
その 「心」 を皆様にお届けできる幸せを感じられる時間となります。


朗読を通して、音読や読書では味わえない、日本語で表現できる 「言葉の魅力」
少しでも感じていただけましたら幸いに思います。


IMG_4612.jpg1.jpg


「女性のための朗読会」 を終えて、長野先生が導いてくださる 「朗読の魅力」 を、
ステージ・アップの朗読メンバーと心を一つにして、皆様にお届けできましたことへの 「喜び」 と、
朗読会に参加させていただきましたことに 「感謝」 の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 (小笠原清子)


★ 「女性のための朗読会」 へのお客様からの感想はこちら
https://www.stage-up.info/voice/cat25/20201215.html