「涙と笑いの朗読会~至福のひととき~」 (村山和子)
平成22年の12月に、仙台東急ホテルで開催された 「ライブリーディング」 で、
「60歳のラブレター」 を読ませて頂いた時以来の、久しぶりの朗読会参加でした。
今回の作品は、東海林さだおの 「人体の言い分」 から 「眉」
先生から 「読んでみない?」 とお声がけ頂いた時 「え? 私が眉を?」 と、一瞬戸惑いました。
なぜなら 「とにかくヒマですね ~ ヒマでヒマでしょうがない」 という 「眉」 のキャラクターが、
自分とはかけ離れているように思ったからです。
しかしレッスンを重ねるうちに、その心配は嘘のように消えていきました。
稽古を重ねれば重ねるほど、愉快で楽しくて 「眉」 が大好きになりました。
先生曰く 「眉は、村山さんしかいない!」 ということで、
自分自身 「こういう役もできるんだ!」 と、新たな発見でもありました。
当日のリハーサルで、配役が書かれた台本の表紙を、5人そろって客席に向けて見せることになりました。
当日の変更でしたが、お客様により伝わりやすくなったので、良かったと思います。
「設立の趣旨」
「頭部及び額部より落下して眼入せんとする汗を、その上部に於いて阻止し、かつ流れの方向を変換せしめ、
汗の眼入によって起こりうる様々の弊害を、未然に防止せんとするものである」
本番では少し早口になってしまって、読み込んでいたつもりが、いつもの通りできなかったことが、少し残念でしたが、
「眉」 が 「設立の趣旨」 を都合よく立ち上げ、それを否定したり納得したり、最終的には満足している...
その移り変わりが届けられたと感じました。
9月からレッスンが始まり、小さな種が少しずつ育っていき、本番で大きな見事な花を咲かせ、
素晴らしい『ブーケ』が出来上がった様子に、感無量でした。
笑いあり涙ありの、バラエティに富んだ内容で、至福のひと時でした。
ご来場いただいた皆様、チーム人体の皆さん、そしてご指導いただいた長野先生、本当にありがとうございました。
これからも楽しみながら 「朗読」 を続けて、機会がありましたら、また挑戦させて頂きたいと思います!