「当たり前に感謝! 朗読会に感謝!」 (早坂ふく子)
12月8日 ステージ・アップ の朗読会 ライブリーディング「ブーケ」 が上演されました。
開場前からロビーには長蛇の列ができ、ドアオープンと共に待ちかねていたように、たくさんのお客様が入場。
そして、200名を超えるお客様で、会場はあっという間に満席になりました。
今回私が朗読したのは、角田光代 作 「彼女のこんだて帖」 より 「豚柳川できみに会う」
今回も素敵な作品に出会うことができました。
これまで一度も料理をしたことがなかった男性が、亡くなった奥さんの料理がどうしても食べたくて、
料理教室に通いだすところから、物語は始まります。
今やコンビニやスーパーで、簡単に済ませられる食事ですが、
料理を作ることがどれだけ大事か、そこには大切な人への想いがあるということを、改めて考えさせられます。
舌にも胃袋にも美味しい料理は、幸せを生み、人をつなぐ。
今回この作品を朗読するにあたり、巻末のレシピをもとに、実際に 「豚柳川」 を作ってみました。
失って初めて、その大切さ有り難さに気付くことは、誰しもあることでしょう。
失う前に気付いていれば、人生がもっと豊かになるのかもしれません。
プログラム最後の会場の皆様と朗読した詩 「当たり前のこと」 に通じる作品だったと思います。
悲しみの向こうに、感謝と希望を感じさせる作品で、できるだけ淡々とさりげなく読むように心掛けましたが、
作品の情緒豊かな表現に、自分自身が包まれてしまいました。お客様に作品の素晴らしさをお伝えできたでしょうか。
私は、今回のように様々なジャンルの作品を集めた朗読会が大好きです。
これからも、様々な作品にチャレンジしていきたいと思います。
色々なご都合がおありのところを、朗読会に足を運んでくださった皆様に、心から感謝いたします。
そして、チーム 「ブーケ」 の皆様、ありがとうございました。来年もお目にかかれたら幸せです。 (早坂ふく子)
お越し頂いたお客様の感想は、こちら
https://www.stage-up.info/voice/cat25/vol128.html