朗読会「伝える思い・伝わる心」が、宮城県復興応援ブログに掲載されました!
2012年12月13日木曜日
ココロプレス「忘れてほしくない、忘れてはいけない」朗読会(仙台市)
えみです。
12月7日の夕方、震度5弱の地震がありました。
3.11の震災時の出来事が脳裏を駆け巡りました。
大震災の余震がまだまだ続いています。
いざという時に慌てないように備えだけは心掛けておきたいものです。
12月1日、今年10月に新しくオープンしたばかりの宮城野区中央市民センターに行って来ました。
ここで本日「伝える思い•伝わる心」思いのこもった"ことば"の朗読会が行なわれました。
主催は公益財団法人 仙台ひと•まち交流財団。市民センターとの合同企画です。
主催者のご挨拶です。
「震災を経た今、市民センター職員合同で何ができるのだろうか考えました。
震災から1年9カ月たちますが、今だからこそ、伝えなければならないことがあるのではないか。
それを皆さまに伝えることが私たちの役目でないかという思いで始まりました。
仙台市の全市民センターの窓口に「忘れてほしくない、忘れてはいけない」大切な思いを募集したところ、
107編の「ことば」をお寄せいただきました。
思いがこもった60字の短いメッセージとしてお寄せいただきまとめたものが冊子となりました。
これからを生きていく私たちの力となることを願ってこの冊子の発表として朗読会を開催します」
朗読を行なうのはフリーアナウンサーとして活躍している長野淳子さんをはじめとするステージ•アップの皆さんです。
「皆さまからお寄せいただきました震災への思いをたくさん受け取りました。
私たちの声を通して皆さんからの"ことば"を生きた"ことば"としてお伝えできたらと思います」
と長野さんはお話しされました。
ステージ•アップの長野淳子さん。
朗読会がスタートしました。
ステージ•アップさんの朗読は悲しくもあり、
時には力強く「ことば」をお寄せいただいた方々の思いが本当に伝わってきました。
「あたりまえ」が「あたりまえ」でなくなったあの日
「あたりまえ」がどんなに大切か、幸せだったかわかったあの日 3.11
死ぬと思った。あっけないなと思った。でも今、生きている。
だから一日を大切にしたい。
「家の2階を避難している人に貸せないかな」と次男が提案した。
その気持ちを大切にこれから生きていってほしい。
北海道ナンバーの給水車、大阪ガスの作業員の人たち。復旧作業現場で見た他県ナンバー車。
日本中の応援で、ライフラインも元に戻ったね。
友達との突然の別れ。最後に会った時、どんな会話をしてどんなふうに別れたのかどうしても思い出せない。
夜、親がやっと学校に迎えに来てくれて、すごくうれしかったです。
「若い人たちが流されて、こんな年寄りが生き残ったなんて、代わってやりたかった」そんな悲しい事言わないで!
頑張って生きぬこうね。
閖上中学校の卒業式で、卒業生代表は
「天の与えた試練 天を恨まず 心を一つに合わせ生きていくことが使命である」といった。
余震がくると、「津波くるの?」と聞く子ども。忘れてはいけないこと。 (冊子より一部抜粋)
感謝と祈り
大津波で大切な物を流された人が自然のやることだから仕方が無いと言っていたのを聴いて
自然に対する感謝と祈りの気持ちがあるから前向きに生きていく力が湧いてくるのだと思った。
参加者は30名位集まり、全員で朗読を行ないました。
涙を流して朗読されている方もいました。
最後に参加者全員で朗読を行いました。
詩「当たり前のこと」矢野竜広 作
(中略)
当たり前のことなんて何一つない
当たり前に思えてしまうこと
その一つ一つが
本当は奇跡
この冊子の中には107編の言葉が綴られています。
本当にお一人お一人の気持ちがこの中に綴られています。
まだまだ復興の途中です。力を合わせて顔を上げて進んでゆきたいと思います。
メッセージをお寄せいただいた皆さまありがとうございました。
最後に長野さんは力強く語り掛けました。
たくさんの人が幸せになりますように
一日でも早く普通の生活に全員が戻れますように
地球万歳
最後に、仙台市民センター合同企画グループを代表して菅藤隆子さんよりあいさつがありました。
東日本大震災後、2年目となり、私たちは、
今だからこそ伝えたい「忘れてはほしくない、忘れてはいけない思い」を抱いて生活しています。
この大切にしたい思いを風化させずに残すためにどんなことができるかと考えた時、
私たちの冊子作りが始まりました。
60字の思いがこもった"ことば"を市民センターで募集したところ、107編の"ことば"が寄せられ、
冊子というかたちに残すことができました。本日は107編全てを朗読しました。
市民センターの合同事業ということで今年の5月にメンバーが集まり、
試行錯誤しながら7カ月かけて冊子はできあがりました。
応募箱に1通、郵送で1通届きその思いに背中を押されメンバー5人全力で進んで参りました。
この冊子の"ことば"が多くの人の心に届きますように願ってやみません。
上列真ん中が菅藤さん。下列がステージ•アップのみなさん
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取材を終えて
あの悪夢のような震災から1年9カ月。
本当に多くの方が悲しい思い。悔しい思い。
つらい体験をしました。
しかし、一方で近所の人や地域の人とのつながりが深められました。
そして全国•世界の皆さまからの温かいご支援を頂きました。
うれしく感謝の心でいっぱいです。
今は昔と違って何でもすぐ物が手に入る時代です。
日常の生活も慌ただしく過ぎていき、地域のコミュニティも失われつつあります。
毎日が当たり前にやってくると思っていた。
干渉されるのが嫌でどんな人が近所に住んでいるのかさえも無関心になってしまった。
そんな気持ちが心の中のどこかにあったと思います。
私たちは大切なことを忘れていたのかもしれません。
震災で私たちは多くの事を気付かされ学びました。
人は一人では生きていけないのです。
相手を思いやる心、助け合いの心をもち、支え合いながら生きていくのです。
そして今、生きていることに感謝して一日一日を一生懸命過ごしていきたいと思います。
「伝える思い•伝わる心」〜3.11忘れてほしくない、忘れてはいけない思い
思いをお寄せいただいた方々、冊子にまとめていただいた市民センターの方々に感謝します。
素敵な絵手紙の挿絵も入っております。冊子は各市民センターでご覧いただけます。
震災を風化させないためにも、多くの方にご覧いただき思いが心に伝わることを願います。