「大人のための朗読会」 を終えて (めぐみ)
こんにちは。めぐみです。
今年は、幾度となく 「寒波襲来!」 のニュースを耳にします。
寒い日が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
そんな中、1月28日に広瀬図書館にて 「大人のための朗読会」 が開催されました!
この催しは平成22年11月に仙台エクセルホテル東急でステージアップ主催の朗読会を開催した際、
河北新報に掲載された記事をご覧になった広瀬図書館の伊藤館長から 「是非、広瀬図書館でも」
とお声掛けをいただいたものです。
当初は昨年の3月24日に開催の予定でしたが、震災で延期となっていました。
震災直後はこんなに早く開催が出来るなんて想像もできませんでしたが、
私も含めステージアップのメンバー、朗読会に足を運んでくださったお客様、
広瀬図書館のスタッフの皆さん、それぞれが少しずつ震災前の日常を取り戻しているんだなと・・・
それぞれ、大変な日々を過ごして改めてこのステージに立てたことに
何ともいえない感慨深いものがありました。
「朗読会」 というと、子供向けの読み聞かせのイメージをお持ちになる方も多いかと思いますが、
今回は 「大人のための朗読会」
プログラムは、
① エッセイ・すてきなあたなに
② 童話・ニングルの森
③ 小説・お辞儀
④ 手紙・60歳のラブレター
⑤ 詩・あたりまえのこと
と大人の方にじっくりと聞いていただける内容でお送りしました。
私は、童話 「ニングルの森」 のナレーションと 「60歳のラブレター」 での出演でした。
「ニングルの森」 についての感想は、
物語の世界を言葉 (声) だけで表現するのはとても難しかったです!!!
この童話は、北海道の森の奥に住む先住民族のお話です。
イメージする情景は真っ白な雪景色・澄んだ空気・ひっそりとした世界・・・なのですが、
上手く皆さんにお伝えできたかどうか・・・
童話の朗読は初めてでしたので、また一ついい経験をさせていただいたなと思っています。
「60歳のラブレター」 は
住友信託銀行が2000年11月年22日 (いい夫婦の日) に始めた応募企画で、
葉書一枚に綴られる夫婦間のラブレターは、それぞれのご夫婦の持つ思い出と、
深い年月が紡ぎだす心にしみる素敵なドラマです。
その発表作の中から、それぞれのメンバーが選んだ作品をご紹介しました。
お客様も手紙に登場するご夫婦と同世代の方が多かったこともあり、
共感したり、くすっと笑みが溢れたり、驚いたりと、反応が手にとるように感じられました。
今回お集まりいただいたお客様は、本当にじっくりと朗読に耳を傾けてくだいました。
私は、ご案内役としてもマイクを握らせていただいたのですが、
プログラム全般にわたり、温かいまなざしを向けて頂き、とても心地よく進めることができました。
うなずいてくださったり、時には涙ぐんでいらっしゃるお客様もいらして、
私たちの思いを受け止めてくださっているのだなと、
お客様に後押しされる思いでステージに立たせて頂きました!
そして、最後のプログラムは、お客様全員と一緒に詩の朗読です。
矢野 竜広・作 「あたりまえのこと」。
普段の生活の中にある、あたりまえと思っていること
~トイレに紙があるとか、お店に行くと食事ができるとか~は決して 「あたりまえのこと」 ではなく、
その一つ一つが本当は 「奇跡」 だという内容の詩です。
東日本大震災で甚大な被害を受けた、私たち仙台に住む者にとっては、
本当にその詩の持つ意味が胸に響きます。
会場全員で声を揃えてのフィナーレは、
私たちメンバーもお客様も涙・涙・涙・・・・の朗読となりました。
会場にいるみんなの心が一つになって、感激と感謝の気持ちでいっぱいでした。
言葉を声にすると、気持ちが開放的になって感情をいつもよりたくさん出せる気がします。
感情を表現できると、気分がすがすがしく晴れやかになる。
会場をあとにするお客様は、皆さん晴れやかな表情だった気がしたのは私だけでしょうか。
お運び頂いたお客様にも言葉を声にする楽しさを味わっていただけたのではないかと思っています。
「大人のための朗読会」 は、お陰様で皆さんに支えられて大盛況に終えることができました。
足を運んでくださったお客様、準備から運営まで支えてくださった広瀬図書館のスタッフの皆様に
心から感謝です。ありがとうございました。
また、どこかで皆さんと朗読できることを楽しみにしたいと思います。
まだまだ寒い日が続きますので風邪などひかぬよう、どうぞ皆様ご自愛くださいませ。