「ライブリーディング」 に参加して (チーム口紅のとき 79歳)
朗読メンバーブログ [posted:2015.12.18]
「ライブリーディング ブーケ」 2回目の出演となる今回は、
角田光代さんの短編小説 「口紅のとき」 を、リビングの講座の仲間3人で読みました。
この作品には、一人の女性の人生の折々に登場する1本の 「口紅」 を通してその女性の生き方が描かれています。
特に今回は、1人の女性の人生の18歳・38歳・79歳の時を、3人でそれぞれ演じるので、
「79歳」 役の私は、自分の年齢に近いこともあり、自然に役に入り込むことができました。
今回自分に課したことは 「1日1回は必ず読むこと」
とにかく毎日作品と向き合う中で、自分の中で作品が少しずつ変化していくのがわかりました。
今でも 「セリフ」 が口をついで出てきますが、その中でも、私が一番好きなセリフは
「皺の一本一本に、しみのひとつひとつに、私の過去がある。
私の過ごしてきた日々は、すべて私の顔のなかにある」 というセリフです。
本番のステージでは、どちらかというと 「へそ曲がり感」 の方が強く出てしまい、
もっと 「孤独感」 の方を出せたらよかったなと思っています。
「文字」 を 「言葉」 にして届けることの難しさと、大切さを改めて感じた今回の朗読会。
これからも精進しなくてはと思っています。
応援してくれた友人に、心から感謝です。ありがとうございました。