「疲労困憊~でも同じくらい楽しかったです!」 (岡部恵美子)
12月3日 朗読会当日。
リハーサル終了後、ステージ前で全員で円陣を組んで気合を入れました。
お客様をお迎えしするためにスタンバイ。(もうワクワクです!)
開場前からロビーには、長蛇の列ができていて、ドアオープンと共にたくさんのお客様が待ちかねていたように、入っていらっしゃいました。
あっという間に、会場は満員御礼!
定刻、スタート!
そして、あっという間に2部になり、いよいよ私たちの出番です!!
今回、リビング仙台の朗読講座の5人で読ませて頂いたのは、東海林さだお 作 「アイウエオの陰謀」 より 「人体の言い分」
「心臓」 「胃」 「肺」 「眉」 「歯」 といった人体の臓器が、それぞれに抱えている問題や、思いを発表するというショートショート。
私は、トップバッターの 「心臓」 でした。
「申し上げます!」 と口火を切る 「心臓」 は 「とにかく休めないのがつらい」 と己の窮状を訴えます。
好きなシーンを選ぶとすれば、やはり出だしの 「申し上げます!」 と、うっぷんを吐き出すシーンでしょうか。
この 「申し上げます!」 の一言で、お客様が 「エッ!何?」 と思われたのがわかりました。
そして 「一度働き始めたら、死ぬまで休暇が取れない」 という 「心臓」 に対する共感の様なものも感じました。
「本当!本当!考えてみれば確かに死ぬ迄休みがないわね」 と...。(笑)
ここは、レッスンの時に先生からの駄目出しが最も多かったところでもあります。
でも練習を積んでいくうちに自分でも気持ちが変化していくのがわかり、それと共に読み方が変わっていきました。驚きでした!
出だしにとちった事でかえって落ち着き、お客様の笑顔や笑い声が応援の様に感じられ、どんどん楽しくなりました。
又練習の時に私達が面白いと感じたところと、お客様の笑うところが違うのも面白いと思いました。
疲労困憊ですが同じ位楽しかったです。
初めて朗読を聴いた知人の言葉です。
「朗読って聴いている人にスーッと入ってくる読み方と、通り抜けてしまう読み方があるのね!」
聴いて下さっている方々にスーッと入っていける様、頑張りたいと思います。
あらためて皆様お疲れ様でした。そして先生、貴重な体験をありがとうございました!