朗読ボランティア 「杜の音通信」 (H31年4月号)
平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
平成31年4月は、以下の4作品を朗読しました。
① 西本 鶏介 :作 「日本の物語絵本」 より 「姨捨山」
② 佐藤 愛子 :作 「九十歳。何がめでたい」 より 「過ぎたるは及ばざるが如し」
③ 江國 香織 :作 「とっておき作品集」 より 「ラブ・ミー・テンダー」
④ 矢野 竜広 :作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」
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① 西本 鶏介 :作 「日本の物語絵本」 より 「姨捨山」 (朗読:田中 憲子さん)
口減らしのために、老人を山へ捨てる 「姥捨山」 の物語。
今回は田中さんが、昔話の世界観を、しっかりと伝えてくれました。
狩野富貴子さんの絵もとてもいいので、杜の音の皆さんにも見て頂きました。
皆さん、じっくりと聴き入って下さいました。
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② 佐藤 愛子 :作 「九十歳。何がめでたい」 より 「過ぎたるは及ばざるが如し」 (朗読:八幡 靖子さん)
大正12年生まれの大作家 佐藤愛子さん。
『九十歳。何がめでたい』 というタイトルには、ご本人曰く 「ヤケクソが籠っている」
今回は、進化し過ぎる 「トイレへの怒り」 を綴った 「過ぎたるは及ばざるが如し」 を、
八幡さんが 「 自分の事として」 語ってくれました。
杜の音の皆さんも 「わかる。わかる」 と、笑いながらうなずいていました。
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③ 江國 香織 :作 「とっておき作品集」 より 「ラブ・ミー・テンダー」 (朗読:松高 玲子さん)
「私」 の母は、エルヴィス・プレスリーを熱愛しており、それが原因で父とたびたび離婚騒ぎを起こすほどだった。
ある日、母と電話で話していると 「エルヴィスから毎晩電話がかかってくる」 と言い出した。
心配になった 「私」 は父母の家に様子を見に行き、本当に電話がかかってくるのか確かめることにした。
結局十二時半まで待っても電話はかかってこず、「一万回ぐらい溜め息をつきたい気分」 で自宅に戻ることにして車に乗った。
そして大通りに出て 「私」 が目にしたものは・・・・・
読み終わった後、何ともほのぼのと心が温かくなる物語を、
杜の音2回目の参加の松高さんと、長野が2人で読み分けました。
今回はいずれも、年齢を重ねることへの 「切なさ」 や 「愛しさ」 を綴った作品でしたが、
杜の音の皆さんも、ご自身と重なるところもあるのか、ほっと笑ってふっと涙ぐんでといった感じでした。
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④ 矢野 竜広 :作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」 (朗読:全員で)
「太陽がのぼること」 で始まるこの詩は、
「当たり前に思えてしまうこと その一つ一つが 本当は奇跡」 という内容で、
ステージ・アップの朗読会でいつも最後に、参加者全員で読んでいる詩です。
読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」 「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。
当日の詳しい模様は、こちらをご覧ください!
https://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/-314.html