朗読会 「ブーケ」 出演者の声 ⑩ 長野淳子

令和元年 12月8日㈰ 14時から ホテルメトロポリタン仙台 3階 星雲 において
ステージ・アップ 主催の朗読会 「ライブリーディング vol,8 ブーケ 」 ~言葉をこころの窓にして~ を上演しました。


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ステージ・アップではこれまで、様々な楽器の演奏とのコラボレートや朗読劇などを行って参りましたが、
今回は、年齢も、職業も、ライフスタイルも様々なメンバーが、
一輪の花を 一本一本束ねて 「ブーケ」 にするように、様々な作品をお届けしました。


❤今日は 「出演者の声」 をお届けします。


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<第二部>


◆ 「男どき女どき」 より 「嘘つき卵」 (長野淳子)


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今回私が朗読した作品は、向田 邦子 :作 「男どき女どき」 より 「嘘つき卵」  


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「男どき女どき」 とは、世阿弥の 「風姿花伝」 の中にある言葉で、
何事も成功する時を 「男時」、めぐり合わせの悪い時を 「女時」 といい、
「人生は、思いのままになる時もあれば、ならない時もある」 という意味です。


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平凡な日常生活の中の 「ささやかな幸せ」 と、その隙間に隠れている 「小さなトゲ」 を見事に描いた、
向田さん 最後の作品。30年以上も前に書かれた作品なのに、時代を超えたテーマが、心に響きます。


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直木賞を受賞した翌年、51歳でこの世を去った向田さん。
令和元年で没後38年になりますが、彼女の作品は 年月を感じさせることなく、ついこの間書かれたような気がします。


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残念ながら、向田さんの新しい作品はもう発表されることはありません。
ならばせめて今ある向田作品を、1人でも多くの人に読み伝えていきたい。私はそう思っています。


当日の詳しい模様は、こちらをご覧ください!
❤「今年も素敵なブーケが出来ました!」 (長野淳子)
https://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/post-132.html