「不思議なご縁」・・・その3
爽やかな風に身も心も軽やかな、新緑の美しい5月。
仙台にて司会をさせていただきました。
会場に入ると、「新郎様がとても緊張されていらっしゃいますよ。」 と
キャプテンから様子を伺いました。
新郎新婦は打合せの際には直ぐに打ち解けて、時々冗談を交えながら、
和気藹々と接してくださったので、控室でお二人にその事を伺うと、
「皆さんにそう言われるのですが、自分としてはリラックスしているつもりなんです。」 と
照れながら、しきりに汗を拭いていらっしゃいました。
その様子を傍でご覧になっていた新婦の優しい明るい笑顔がなんとも素敵で、
「ゲストもスタッフも、みんなが和む披露宴になりそう・・♡」 と、
始まる前からとても嬉しくなりました。
新郎新婦のお二人にとって、一番身近で、一番大切なご親族の方々にお集り頂いた披露宴です。
ご入場は古式ゆかしい 『箱瀬古の儀』
新郎新婦の妹さん達が、共に目頭を抑えていらっしゃる様子を見て、
打合せの際に、このような素敵なセレモニーがある事を提案させていただいて、
本当に良かったなあと思いました。
新郎がウエルカムスピーチの際に、秋に第一子がお生まれになる事をサプライズで発表されると、
ご親族の皆様は、驚きと喜びでいっぱいに!とりわけ、お二人のご両親の感激はひとしおです。
新婦のご両親が、その喜びと心情をその場で 『和歌』 にしたため、
サプライズでのご披露となり、新郎新婦の感激が、会場いっぱいに波動のように伝わって、
『和歌』 が書かれた小さな紙は、お二人の宝物になりました。
姪御さん達の可愛い歌や踊りで盛り上がり、
新婦の妹さん達が 『祝婚歌』 を朗読され、感動で胸がいっぱいの宴もたけなわ。
この日お誕生日の、新郎の義理の弟さんに 『夢のあるプレゼント』 が
お二人から手渡されました。
その中身を明かされると、会場は笑いの渦に。
弟さんは、驚きでプレゼントを受ける手が震え、司会からインタビューさせていただくと、
今度はからだも震えてきて、また、みな一斉にどっと笑い声をあげました。
新郎新婦もゲストの皆様もスタッフも、更に心が一つになった瞬間でした。
皆様にとけこんで進行させて頂きたい、と思いながら臨んだ今回の披露宴。
私事ながら、新婦のご実家と同じ苗字。地元はお隣の町。
もっと明かせば、実は私自身もこの日が結婚記念日。
なんとも 「不思議なご縁」 です。
お二人にお会いした時から感じていたとおりの、愛情溢れる時間が漂う、本当に素敵な披露宴で、
この大切なひとときの司会をさせていただいたご縁に、とても深く感謝しております。
本当に、ありがとうございました。