大和言葉 「嬉しゅうございます」
年齢や立場が上の人に、嬉しい気持ちを伝えたい時 「嬉しいです」 では、言葉が足らず、
「嬉しく存じます」 では、少々固い感じがします。
そんな時に使いたいのが、柔らかくて美しい響きの大和言葉 「嬉しゅうございます」
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ジョン・F・ケネディ米大統領の長女、キャロライン・ケネディ駐日米大使が、
先頃札幌市を訪問した際、子供の頃日本から贈られた 「ひな人形」 の贈り主を捜してほしいと
報道陣に呼び掛けたところ、北海道北見市に住む92歳の女性と判明しました。
その女性が1962年に贈ったのは、三人官女や五人ばやしなど15体がそろった本格的な一式。
ケネディ大使が子供の頃、このひな人形で遊んでいたことや、今年も3月3日の桃の節句に向けて、
東京の大使公邸に飾られていることを聞くと、その女性は声を震わせていました。
「本当に嬉しゅうございます」
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形容詞に 「ございます」 をつける言い方は、「嬉しい」 ⇒ 「嬉しゅうございます」 の他に、
「ありがたい」 ⇒ 「ありがとうございます」 が、最もポピュラーでと言えるでしょう。
その他にも 「楽しい」 ⇒ 「楽しゅうございます」
「寒い」 ⇒ 「寒うございます」 や 「細い」 ⇒ 「ほそうございます」 など、様々にあります。
年齢が若いうちは、こうした古風な表現は自分に似合わないと思うかもしれませんが
「会話」 ではなく 「手紙」 なら、使えるのではないでしょうか?
和らいだ表現で、上品な印象を与える 「大和言葉」
初めは少し照れくさくても、「言葉」 は使っていくうちに、自然に馴染んでいくものです。
是非使ってみてください!!
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