那須の旅 ~藤城清治美術館~
5月の連休明け、那須 に出掛けました。1日目は 「藤城清治美術館」
藤城清治さん は、日本を代表する 影絵作家 で、94歳 を迎えた今もなお、新たな作品の制作に挑み続けています。
(藤城氏の年齢にちなんで、94歳以上のお客様は、なんと入場料が割引になります!)
2013年に、70年を越える制作活動の集大成として、四季の彩りが美しい那須高原に開館されたこの美術館には、
200点以上もの影絵原画やデッサンが、常時展示されています。
正面玄関の塀の上では、おなじみのキャラクターたちが迎えてくれます。
趣のある 長屋門 を潜り抜けると、そこは美しい森の中。
まるで 異空間 に迷い込んだ感じでした。
新緑の香りを胸いっぱいに吸いながら進んでいくと、表れたのは 小さな教会。
藤城清治さんがデザインしたステンドグラス から、優しい光が振り注ぎます。
ここでプロポーズをしたり、結婚式を挙げるカップルも多いそうです。
森の小径を進んでいくと 、かわいい猫が道案内をしてくれます。
ワクワクしながら進んでいくと、美術館が現れます。
エントランスの入り口では、可愛らしい 「ウエルカムズツインズキャット」 が迎えてくれます。
この 「ウエルカムズツインズキャット」 は、パンフレットの表紙になっています。
中に入ると、展示室廊下の正面で迎えてくれるのが 「オオルリとこびと」
藤城氏が30歳の時に描いた猫の原点 「ブーちゃん」
場面26で 子猫に「ブー」 と名前をつけた男性は、藤城先生ご本人です。
プロジェクションマッピングで、床の水たまりの中に浮かび上がる影絵 「釣りのこびと」
暮らしの手帳 掲載童話。藤城氏は、花森安治さんとも交流がありました。
圧巻の作品 「魔法の森に燃える再生の炎」 (縦6メートル・高さ2.3メートル)
被災地復興のために制作されたこの作品は、地球上全てにおいての 「再生の願い」 が込められており、
6メートルの水面と鏡に映し出される影絵は、まさしく 「光と影」 の幻想的な世界です。
ショップで買ったポストカード。よく見ると、小人がいます。
ほんの少しのつもりが、なんと閉館時間まで、じっくり見せて頂きました。実に、見応えのある美術館でした。